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映画館を、映画の世界と現実世界とをつなぐ、チューブとして捉えた。チューブの断面は新宿の街を映画のワンシーンのように切り取る。また、敷地内を縦横無尽に蛇行するチューブの内部を移動することで、新宿という街の様々な断面がひとつのシークエンスとして展開され、まるで一本の映画を観ているような感覚を人々にもたらす。
2015, 学内:金箱温春賞
ドバイに高層の動物園を設計する。砂漠地帯という人間には不適な外部環境のドバイにおいて、人々は巨大なストラクチャーの内部を移動することで快適に園内を散策する。メガストラクチャーによってかたどられる大空間は、その環境を人口的に制御することによって動物たちが生存可能な場となる。人間の快楽を追求してつくられた建築空間が、人間を疎外し動物に占拠された、廃墟のような様相を示す。
2016, 学内:松島潤平賞
渋谷駅に点在するコインロッカーを可視化し再構成することで、公と私が入り混じる新たなパブリックスペースを提案する。地上と地下をつなぐ階段部分に設置される、なんの変哲もない覆いのような構造物。それらをロッカーとして活用できる構造体に置き換えることで、渋谷という街に”個”の彩りを生み出す。
2019, 都市のパブリックスペースコンペ:第5位
スリランカの紅茶工場の一部をホテルにコンバージョンするプロジェクト。上層階から工場内部を見下ろすように、しかし工場の設備の一部でもあるかのように規則正しく整列するドミトリーの客室。観光業と紅茶産業の、空間イメージによる融和をはかった。
2020, モラトゥワ大学 スリランカ
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